当社の決算は6月末です。税務申告は8月末までに行います。
銀行からは9月にはいると直ぐに、「決算書を頂きに伺いますので宜しくお願い致します」と連絡が入ります。
10月になると企業調査会社の帝国DBや東京商工リサーチから電話が入ります。「例年通り調査依頼が入っ
ていますので、調査に伺いたいのですが」と訪問されます。
毎年の事で今では慣れっこですが、昔はこれは何だ、どういうことかと驚き、緊張したものでした。
良く考えれば、1社で数千万円の支払があり、信用で商品を提供してもらっているのだから、経営内容をい
ち早くキャッチする必要が有るのは当然の事で、状況は良く理解して情報提供をしているのが現状です。
担当者が決算書の内容を書き写している間に直近情報の冊紙を渡してくれる、その一部をご紹介します。
この分析では①赤字の累積 ②販売不振 ③売掛金回収困難の不況型倒産が83.6%と集計されているが
①②③その真の原因こそ、その対策を講じなかった放漫経営と過小資本であると、考える事が妥当であると
思われる。自然的成長が望めない日本の市場において、堅実経営で資金を枯渇させないこと、販売不振に
陥らないことが企業存続の絶対条件と考えて、営業努力緊張感を持って日々の運営に勤めているのが永い
習慣となっています。
企業の平均寿命は25年前後と短くなり、更に優良企業で有り続けるのは更に少ないとのデーターが有るが、
それは大手企業集計数値であり、個人事業者や中小零細企業では、更に低い数値になるでしょう。
関係先の仕事、社員、家族の生活、人生を考えると、事業者は先見性のある思考で情熱と責任感をもち経営
をする責任の重い役回りで、またそれが仕事のやりがいに繋がると
『思えども、思えども、我が心楽にならざり、ずっと生あるかぎり』
の心境の今日この頃です。