襖材料商として両親が起業して来年で75周年を迎えます
その年は私が5歳のころです、小さなお店と帳場、商品があり、自宅も兼ねていました。
25坪の木造階建でした。子供心に商いを見て育ちましたので正に創業からの全ての75年の
光景が脳裏に残っています。近所の子供達と遊んが記憶は悲しいかな何もないのです。
そんな私が見てきた襖業界からインテリア業界への激動の変遷を冊子にまとめました。
お客様への情報発信としてインフィメーションというA41用紙1枚に記載した文面です。
37年間欠かさずに発行してきましたが、私もラストランの気持ちで次世代に渡す物を
書面にまとめのている作業の一貫です。
体裁は書面をコピーして約400頁の装丁です、記録のない1946~1983年までは本田さんの
インテリア業界の出来事の内容を1頁利用させて頂き、私の記録37年間と合わせて75年の変遷
とさせて頂きました。
年末に発表になる今年の漢字、今年の流行語も一緒に掲載したので、時代背景が解り
業界の出来事と関連性があるのが見て取れます。
印刷屋さんから届いた冊子を見て我ながら感動をしました
同業他社との差別化は何が出来るのかと考えて発行してきましたが、これで情報ですと
胸をはって言えるのかと、常に自問自答をしておりました。
稚拙な内容から徐々に骨のある内容になると、得意先からはコバヤシの持論は気分が悪い
と酷評を社員に向けられて事も多々あります。しかしお客様の経営に役立ちたいという
熱い熱意は表現されていたと思います。
毎月1,000枚程お届けしてましたが。何人の方の目に留まったかはわかりませんが、時々
「見てるよ」、「役に立つよ」との一言が嬉しく励みになりました。
高卒女子で子供育てながらですが、周囲の協力があり、今日まで仕事を続ける事が出来ました。
来年は80歳になります。老兵はぼちぼち身を引く時と思いますので、早く周辺を整理整頓して
次の代に引継ぎをしたいと思う今日この頃です。