Ⅰ.若いと思っていたのに
趣味で17年間お稽古をしている新内の発表会が23日内幸ホールで開催された。
最初の吹き寄せという演目で、短い俗曲を3曲ほど師匠と5人の弟子で演奏をして、今回で10回ほどになる。
そのメンバーが高齢の為リタイヤされて、会を重ねるたびに5人が4人になり3人になってしまった。
その3人がなんと2人欠席して当日は私一人となってしまった。
師匠も謡ってくださり、前代未聞の状態であったが、穴をあけることなく、無事に3曲を務めることができた。
突然の2人の欠場の内一人は元気な女性経営者で現役の会長職を務めている。
3月初旬に友人の女性経営者4人で九州一周を現地でレンタカーを借りて楽しむ計画でいたのだが、なんと途中で友人はめまいで倒れてしまった。1か月近く経過したが、いまだに自宅で静養している。
大分良くなったが、まだ時々めまいがして、外出は怖くてできない状態だという。
とても元気で綺麗で、おしゃれでとても80歳になろうとは思えない女性です。
電話をかけ様子を聴くと、会社には出勤していないが、そろそろお稽古には通ってみようかなという気になり始めたとのことで、一安心した。
見てくれは若く見えても人一倍苦労をして、ご主人がなくなってから経営を引き継ぎ、息子に社長を譲ったとは言え、実質経営の重要な部分は見ていなければならないので、心労はピークに達していたのだろう。
体が悲鳴を上げて、ドクターストップがをめまいという形で、急ブレーキをかけたのだと、勝手に医者ではないが素人判断でそのように思う。
若いと思っていたが、そう見えても、実際は80歳になる、か弱い女性、心身ともに大事にしてもらい早い回復を祈るばかりです。
Ⅱ.毎日運動して元気なのに
気功体操と太極拳を10年近く、目黒の林試の森公園で6時から7時まで、毎日欠かさず行われている。
気功では病後の師匠の代わりに師範代的な立場で号令をかけている友人の年齢は65位と思うが、それはそれは、体格も立派で若い人と同じスタイルで元気な掛け声をかけてリードしてくれていた人が何故か2日見かけなかった。
周囲の人に「どうしたのですか」と聞くと、転んで顔面を打ち付け、顔がお岩さんのようになり家で休んで居るとの事。とても元気な人で自転車も若い人が乗るスポーツィタイプで走っていた。
”何んで転んだの” その疑問が解けたのは1週間ぶりに顔におおきな絆創膏を張って出てきた本人から聞いて解った。
それは太極拳を共に習っている友人84歳?が国立劇場で踊るとのご招待を受けて会場に向かう時の事だった。
不動前のホームで止まっている電車に乗るのに、もう少し前の車両に乗ろうと、ホームを駆け出してその時足が引っ掛かり、顔面から地面にダイビングした形になったそうだ。
その時素敵な男性が「大丈夫ですか」と声をかけベンチに抱えて掛けさせてくれた人が、「親切でいい男だった、世の中すてたものではない、親切な人がいる」と喜んで話してた。そんな気も心も体も若くて活発な人です。
とても元気だから、もう少しでも前の車両に乗ろうと、ホームをかけだした、急いだ結果の事です。
本人曰く「慌てたらダメよね、もう私たちも」これが結論となった。
踊りの友人は「最後と言いながら彼女まだやるねきっと」とこれも予測をして笑った。
転んでも約束だからと顔を冷やして国立劇場に行った、義理堅さと意欲に頭が下がる。
Ⅲ.若いと思っているのに、体操もして元気なのに
これは友人ではなく私の事ですが。
朝ベットから頭を起す時、夜枕に頭を倒す時、めまいが12/10から10日間毎日続いた。
医者に正常頭位めまい症ですと診断された。「心配ないです、其のうち治ります」とのことで薬を飲まないでも快方に向かった。これは若いと思っていても確実に疲労が来てる証拠。
又元気に自転車を最高時速で走らせ、昨年は3回転んだ。幸い骨折に至らず軽傷で済んだ。けがは大したことはなかったが、四つ角で出会いがしらの衝突や、道の縁石で滑って転んだこれは急いで、慌てていたから、注意力の散漫が原因、これも加齢現象の表れか。
私は若いと思っての過信が原因で、危険極まりない事をしていると言われる。
まだ希望的予測では、あと20年ぼけずに生きると言われているので、事故・ケガをしないように、ストレスで病気をつくらないように、自己管理をきちんとして自重はしたい。
加えて周囲も、もう少し年寄りを労わる事もあって良いかとも思う、今日この頃です。
それにはもう少し言動を慎まないとならないかとも、思うのではありますが。なかなか。
最近は訃報ではないが、ケガ・病気の便りが届くことが多い、それはまちがいなく天にむかって歩んでいる事には違いないと思うと、やはりもの悲しい事です。