天皇皇后陛下と共に同じ舞台を鑑賞できる光栄に浴して
千代田区主催で新内仲三郎師匠が音頭を取って毎年開催される人間国宝の会、
今年は国立劇場小劇場で開催された。
毎回各分野の邦楽人間国宝の舞台が、比較的安価で楽しめるのは千代田区主催
だからです。
11回目の今回の出し物は、一人使いの人形浄瑠璃、女文楽で新内三番叟、
清元でお祭り、琵琶で茨木、新内尾花の子守唄と、珍しい出し物で、舞台に釘つけで
何時もは居眠りしながらの私が、この日ばかりはランランと見入る聞き入るほどでした。
更に感動は、天皇皇后両陛下が一緒に舞台を観覧された事です。
あのテレビに映るお優しい和やかな笑顔で、観客に向かって、何回も手を振り
頭を下げられるお姿を拝見し、やはり素晴らしい気品に満ちたお姿でした。
新内、琵琶の演奏にご興味を持っての御臨席で大いに楽しまれたご様子でした。
御退任も決まり、お気軽な心で楽しまれたのではないかと、お慶び申し上げます。
何時までもお二人共にお元気で御気楽に、お過ごし頂きたいとの思いでお見送りしました。