可愛い封書が届いた。私の書類箱には毎日ビジネス封書と、宣伝の封書がほとんどなので、「アレ誰からだろう」と手に取ると、社員の奥さんと子供の名前があり、急いで開けた。自分の口元はすでに嬉しくて緩んでいるのが鏡を見ないでも解る。1枚はお父さんと社長の私がお仕事をしているところ、1枚は本の表紙を真似て書いた絵です。上手に書けていて、健気で思わずうるうるしてしまいました、とても嬉しいものです。
わたしが以前に孫の成長に合わせて、毎月子供の家庭に送っていた絵本がたくさん残っていた。
その孫達5人が成長して、上が大学生になり一番下の女の子が小学生になる。小学生になる子も保育園の時から、自分で図書館に行き好きな本を借りるのが嬉しくて一人で図書館に行ける様になったので、3人の子供の家庭にある本を全部回収して会社でコバヤシ文庫にして貸し出しをしたが、利用する人が少なかった。
遣り取りが面倒なのを理解したので貸し出しは止めて、子供の年齢にあわせて社員に貰ってもらう事にした。
その行動のヒントは、社員の子供がお正月のお年玉で本を買った事を知り、そうか本が好きならば、差し上げてもよろこんでもらえると考えたからです。
この作戦は成功です。嬉しいですね、よろこんで貰えて。子育てで忙しいお母さん、仕事で忙しいお父さん、毎日毎日追いまくられて大変で時間も心の余裕も無いのにわざわざ手紙を書いてくれた事、子供が私の存在を覚えていてくれる事がとても嬉しい気持ちにさせてくれます。
社員だけでなく、奥様や子供達との接点が出来ると、今まで以上にこの子たちの為にという経営責任を想う事が強くなります。楽な時代は有りませんでした。常に厳しい世情の中で勝ち抜き、未来を自分達で成長し勝ち取らなければならない状況で今日まできました。
私はもう楽になっても良い歳ですが、おそらく無理でしょう、自分の性格と役割を自認しているので。
しかし各家庭生活を考えると、独身時代と違うので、働き方を変えないと成りゆかない。会社も社員一人一人も創意工夫でバランスを思考して、労働環境を改善する事が重要課題と取り組んでいても、なかなか思う様には進行しないのが悩み多きところ。
頂いた絵は孫の作品とともに私の宝箱にいれて大事に保管します。