昨年12月次男が私の誕生日に 「人力車えびす屋 」の利用券をプレゼントしてくれた。
欲しい物も食べたい物もさしてなくなり、毎年の事で「プレゼントはいらないよ気持ちだけで良いから」
と言っても必ず何かをしてくれる息子夫婦です。
人力車の券を見た時 「 え~恥ずかしくて乗れないわよ 」思わず言ってしまいましたが、折角なので
藤沢に住む妹を誘い、ゴールデンウイーク後の最初の土曜日なら混雑の少ないと思い、予約をしてお出かけ。
9時に鎌倉着なら空いている間に観光が出来ると思い横須賀腺で8時に西大井乗車、大船を過ぎたころ、
あっチケットを忘れた、忘れないようにと玄関に置いておいたのに、それでも忘れた。
えびす屋さんの連絡電話番号を書いたメモも一緒に忘れている、どうしようかと思案したが、どうにでもなると。
鎌倉駅前で妹が待って居た。駅前で掃き掃除をしているえびす屋のハッピを着た若い衆を見つけ声を掛ける。
予約をしてきたがチケットを忘れたので、「後で送れば良いなら乗せて下さい、駄目なら後日又来ますが」と
聞くと、「お待ちください自分では判断できないので」と会社に連絡をして結果身分を証明書拝見で良しとなり
運転免許書を提示し2人1時間コースを案内してもらう。
一番心配していた恥かしさは全くなく、赤い毛氈を膝に掛けてもらい二の鳥居を出発し小町通りをさけて
鎌倉三大洋館の一つ古我邸~寿福寺~英勝寺~鎌倉市河北映画記念館~鶴岡八幡宮~大仏茶廊と
回って丁度1時間コース、チケツトは1.5万なので差額の2.5千をお支払して人力車は初体験は終了。
えびす屋鎌倉のスタッフの方々は、チケット忘れに対する対応、若くてイケメンの若い車夫、接遇や説明、
写真撮影は手慣れたもので、えらく気持良い体験でした、「自分では高くて乗れないよね」と妹と声を揃えて
乗車前には言っていたのが、帰りには「また乗りたいね、リッチな気分で良かったね」と5月の薫風と車夫の
佐藤一敏さんの客扱いに、すっかり気分を良くして、鎌倉野菜中心の昼食を取った後,大佛茶廊の広い
お庭でゆっくり木陰のベンチでお茶と、取り留めの無いおしゃべりをしながら、鎌倉を五感堪能しました。
車夫を楽しんで浅草・京都・鎌倉と渡り歩いて謳歌している佐藤さんに、勤務体系や将来設計を聞いたり
若い人を大勢集めて活況の展開をしている、えびす屋さの経営に興味を持ちました。
また鎌倉の裏道をすれ違う住人の皆さんは、こやかに「今日は」とご挨拶を外来者にも自然にして下さいます。
住民税が高いと云う、鎌倉で広大な敷地に風情のある建物に住む方々は、心も豊かな余裕を感じました。
最後に小町通の和服屋さんで、生晒しの麻の作務衣を見かけて思わず試着して購入してしまう私は
物欲はもう無いと云えないぞと反省。
翌週の慰安旅行の風呂上りに着ていたら、「成人病検診の時の服みたい」と息子にからかわれる始末。
自宅から1時間弱で行ける鎌倉、四季折々に景色、名所めぐり、映画、お食事にと手軽な観光を楽しみたい
そんなに思える楽しい一日旅でした。
翌日忘れたチケットにお礼を言葉を添えてを郵送したら、担当したえびす屋 鎌倉佐藤一敏さんから
お礼状が届き、当社のホームページを見ました、こんどお邪魔しますと書いてあった。
営業手法とは思いますが、リピート客を確保するする努力はえらいなと思いました。
鎌倉三大洋館の古我邸は1,500坪の敷地に86歳の貴婦人が一人ですんでいるとの事でした。
固定資産税幾らなのか、どうして払うのかしら、などと貧乏人は俗的な事を考えてしまいました。