そのひとの事を今度から「ベンチさん」と呼ぶことにします。
今日は少しばかり寒かったので、ベンチさんはおきては居ても、寝袋の中でもぞもぞ
していた。足首を動かして、上半身も左右に動かして、布団の中で寝起きの余韻の
ぬくもりを楽しんでいる様に思えました。
昨日は雨上がりで、足回りと頭を60Lのごみ袋で包み、雨をよけた身支度で就寝中。
11月にしては温かい日は、肩までは寝袋に入っていて、首には紺と赤のストライプ
の襟巻をして、まだまどろんでいる様子。
紺と青のツートンカラーの寝袋が、150M位手前からみてとれる。
きょうは起きているかなと遠目から見ると、寝袋が折れ曲がっているので、
居ないのかと思いながら見回すと、水飲み場で口を漱ぎ、目を水で洗っていた。
今日は早めのお目覚めのご様子、めずらしい。
ほぼ毎日7時5分にそのベンチの前を通る。
その道を通ると遠回りなのですが、自分の気持ちの余裕が有る時は立ち回る事にしている。
太極拳仲間も皆そのベンチさんのことは知っている、なにせ少なくとも6年は居るのだから。
ズーと居続けるわけではなく、荷物を置いて留守の時もあれば、荷物が全部なくなる時もあり、
自分の意思で居ないのか、公園の指導で退去させられたのか、事情は分からないが
何とも不思議な人である。