3月14日に昨年9月6日以来半年ぶりに薬師寺別院にて法話を伺うことが出来た。
24年までは、毎月1回日曜日の開催でしたが、大谷徹奘
執事さんが奈良に転勤になったことで、東京は担当地区
では無くなった為に年2回となり、寂しい事なのですが、
年2回の貴重な機会は有難味と真剣味が増しての参加です。
「今が幸せなのに何が不満で文句を言うのですか、皆さんは」
という言葉からスタートしました。東北大震災の被災者の方々
との比較をされての事でした。その自分の心に対してどの様に
向合うか、心は何から出来ているか、心はその人の
経験から~価値観が作られ~生き方考え方が形成される
その価値観が「我」となる。 「経験=我」
我がなくならないから、出し過ぎないように 我の強い人は
人の話を聴かない~~~孤立する
自分の意見は一説に過ぎない~~~正論と思っても、正は
「五」と数え五説あるともいう
トラブルは自分の意見が絶対と思う事で起きる
他者の意見を聞く~~~調和する
我が強すぎると無視される~~~それは一番つらい事
聖徳太子憲法17条に「和を以て貴しとなす」とあり「和」と
云う字は、同じ田んぼで採れたお米を一緒に食べるという
意味の字で、「和む」は一番難しいことではあるが、心かけ
なければ自分の周りも幸せになる。
私たちの幸せの「和」を邪魔するものそれは~~
自分の中にある8つの、黒き悪魔の攻撃隊である
1.強欲 欲しい、欲しい、持っていてもさらに欲しい抑える
には 「本当に欲しいのか、必要なのか」と己に聴く
2.憎しみ 人間は恨み深い
3.美食 体に良くないと思いながらも、食べたいと思う心の自分
4.自己愛 誰よりも自分が可愛い、自分中心主義
5.なまけ 学べる時には限りがある、生きている間にやる
6.恐怖 死への恐怖
7.疑念 相手を受け入れない
8.みせかけ 自分を良く見せようとする
魔の攻撃を避けるには、よろこび・感謝・敬う事が心の薬 平和に生きる要因。
なかなか出来ない事だがスローガンとして心に思い、教えられ事、救ってもらった事を思い、
自分の価値観を努力して変える事が、自分の幸せに繋がりますと締め括られました。
終了後、初老の女性3人で東北復興の写経を納め、駅前でランチをして各々のつぎの予定に
向け解散、心安らぐ休日でした。