10月16日台風26号が日本列島を猛烈な勢いで北上、各地に大きな被害が発生しました。
台風の進路と速度の情報を確認しながら、予定の出発時間を4時間遅らせて10時、台風を追いかけての出発。
雨がやんでも、時折激しく風が車を揺らしながらも、雲が大きく流れ天候も回復し、中央高速を渋滞もなく順調に
諏訪南インターを降りた。四方を八ヶ岳連峰の山々に囲まれた蓼科高原にゆったりと見とれて、「イイナー」の連発
まっぐに伸びるエコーラインの道の左右には キャベツ畑、稲刈りの終わった田んぼ、広大な田園風景の中
横谷峡谷を目指してメルヘン街道を走りながら、「お腹が空いてきましたね」3人で口をそろえ、どこか良い店をと
左右をきょろきょろ。シーズンの盛りを過ぎ、閉まっている店も多く、もしなかったらどうしようかと焦り始めた時に
風景に溶け込んだチロリアン風の建物、*1看板にはオーストリア料理とあり、「ここが良さそう」と嬉々として下車。
宿のチェックインまで1時間半ゆっくりとランチを楽しめそうとメニュをみて、オーナーの忠告に従いステーキバーグ
*2スペアリブ、ポテトサラダドイツ風、ガーリックトースト、ビールにワイン、最後に2人はコーヒー
私はアイスクリームのエスプレッソ掛け、すべて上品で美味しく、ボリュウム満点のお料理でした。
窓から眺めるのどかな高原風景の中で至福のランチを堪能しました。このレストランは観光客相手というより
地元のお馴染みの固定客が多そうに見受けられました。
高齢のご夫婦が3組ほどおられ、驚くことにボリュウムのあるお肉料理をにこやかに歓談しながら、召し上がる姿
にはびっくりして 「すごいわね、老人があんなに食べて」 と云うと、「いやね~ 老人と言うけど、たぶん私たちと
同じ年頃よ」と諭されました。私は70過ぎても自分では老人と思っていないという、勝手な解釈をしているのでした。
5分ほどで横谷渓谷の宿に到着、チェックインを済ませ宿周辺の横谷峡の*3乙女滝、*43霧降の滝のしぶきとパワーを
感じながら散策を楽しみ、次ぎは宿の貸切り露天風呂へ。渓流の音と、緑の景色の中、気のおけない女同士で
ぬるめの湯に冷えた空気は絶好の湯浴でした。
湯上りで筋肉が弛緩したあと、今回もご案内下さったトレーナー野沢先生のストレッチ施術を受ける。
先生いわく、いつもの仕事後とは違い、今日は2人とも筋肉が柔らかいとの事で、やはり職場を離れて
心も体もリラックスしていたのでした。
*5夕食は大広間で、部屋ごとのテーブル分けがしてあり、他の席を見ると、二人ずれや、グループで老人ばっかり
食後の大風呂で「どちらからお越しですか」お話をした老女は70歳との事、なんと私より年が若いではないですか
人は年齢ではなく、心の持ち方と姿容で異なると結論し、湯のぼせとホロ酔気分でバタンキュウーと就寝。
朝風呂、朝食をとり8時に宿を出発、朝冷えの中麦草峠を経て*6白駒池入口に到着
登山靴に履き替え、身支度をしてトイレへ、きれいで上質な香り付のペーパーの設えで有料でしたが、
昔はトイレのない場所がほとんどだったので、整備されていて気持ちよく助かります。
白駒池を一周、霜柱がたち、バケツには厚い氷が張っていて、1か月もすると池は天然スケートリンクになるとの事。
いよいよ山に入る、北八ヶ岳は苔の森といわれ、*7原生林と苔は屋久島を思わせる、もののけの森で幻想的な。、
光景でしたが、最初は景色を見るどころではなく、足場の丸太と石に足を滑らせない様に慎重に、息を整えながら登り
少し慣れたところで、岩石や倒木にびっしり*8苔むしているのを鑑賞して、行き交う人も少なく道幅も広く
比較的にもぼり易い道のりでした。1時間ほどで突然視界が開けると、高見石小屋に到着。
そこには誇大な岩石が重なり層をなし空にそびえたつ、見た事のない光景でした。
気温は7度、風が強くなり手が冷たくなり、緊張感が漂いました。
「そこに登れますか、登れば眼下に歩いてきた白駒池から、八ヶ岳の山々が見渡せ素晴らしいですが、大丈夫ですか」
と先生に開かれ「大丈夫です」と三点で体を支えて*9、よじ登り頂上へ。*10「ワーキレイー」~~~~~~
降りるのがもったい無くて、「もう少しここに居させて下さい」 と絶景を堪能して、さらに注意を強くして慎重に下山。
今回は比較的に苦しさは無く、4時間ほどの楽な行程で、紅葉は終わってましたが*11、台風一過絶好の山日和でした。
下山して昨日の宿で温泉に入れてもらい、1泊3食付の昼食を系列の*12そば処でそば懐石料理、これが大変味美
貸切り露天風呂、翌日の昼風呂、昼食のそば懐石料理がサービスでついた、お得感のある横谷温泉旅館でした。
帰路蓼科自由農園で、地元の野菜と果物が新鮮で安くて美味しいので、沢山買い込んで満足感一杯で帰宅、
18時と早めの帰宅なので、買込んだ新鮮野菜で3品ほど料理をして、洗濯、片付を済ませ明日に備えて就寝。
今回4回目のトレッキングをご案内頂いた野沢先生と、友人の田中社長との名コンビが、仕事も、体も健康で
あれば、あと10年連れて行って下さると太鼓判を押して頂いたので、夢と希望にあふれた残りの人生に成りそうです。