4月23日3時半ごろ,神保町から乗車した都営三田線が運悪く白金高輪停まりで武蔵小山まで直でゆけなかった。
白金高輪の同じホームで乗り換え5分ほど待つと、間もなく都営南北線が来たので前列に並んでいて一番で乗り込んだ。
あれ~ 3時半でラッシュ時間ではないので、席は空いていて座れると思い乗り込んでみたら、あっびっくり
座席の一列全部学生服を着た少年が席を埋めつくし、何人かはその前に立っていたので、総勢15人くらいか
集合写真撮のように私の目に映った。びっくりした顔でその様子をみていると一人の子供と目があい、
おもわす双方でほほが緩んで、笑みを交わすこととなった。
一瞬の間がありその子が腰を動かそうとしたので「譲ってくれるの?」と小さな声で尋ねると、
「はい」と言って席を空けてくれた。「ありがとう助かるわ」とおれいを言って座らせてもらった。
その間、周囲の子供たちは あれ~ という感じでその子をみたり、友達と目配らせをしていた、
其の仕草がなんとも可愛いくて、制服も靴もかばんも、お顔立ちも、表情も、ゲームをする姿もとても仲良く、
品があつて、素直なやり取りをしているので、思わずどこの学校ですかと聞いた。
「暁星です」と答えてくれた。そうですか、いい学校で勉強しているのですね。皆さんお利口なお顔ですね。
と私がいうと恥ずかしそうにしながら、席をゆずってくれた生徒さんは高輪で下車した。
あの小学生の皆さんが、どんな青年になり成人になりどんなに社会で活躍されるか頼もしく思いをはせながら
弱者の年寄りをいたわる優しい気持ちも恥ずかしがらずに、大事に育ててもらいたいものです。
生活レベルが高い~その向きの学校教育を受けられる~良い子に育つ
=一概には言えないが子供の育成には整っている環境は大事な事だと思う一幕でした。
私は雨の中を、22年間趣味でお稽古をている新内という浄瑠璃を習いに神保町へ行った帰りの事でした。
師匠は人間国宝であられる新内仲三郎師です。
最高レベルの師匠からお稽古をつけていただけることは普通はありえないことですが、縁があつて22年前
に習い始めて、女子社長10人の内現在まで残ったで弟子は私だけです。
古典芸能はお稽古の積み重ねが大事で、長年かかるのですよと言われ、10年の壁をようやく超えましたね
また20年の壁も超えたけど、まだままだこれからですが、だいぶ新内を表現することが、上手になりましたねと
笑顔でお褒めの言葉を頂けて、なんとも嬉しお稽古です。
ようやく楽しんでお稽古ができるようになってきました。おおきな壁を乗り越えて今日まで来ましたが、次の30年の
壁を超えると、どんな世界が見えるのか、どんな自分になっているのか、楽しみなことです。
新内のお稽古もさることながら、親子で承継すること、時代の変化を受け止めることなどなど世間話のなかに
上手に生きる知恵もお話頂けています。そんなお話を聞ける時間ができたこともありがたい今日この頃です。