現在の本社所在地西中延に引っ越してきてから45年が経過しています。
その45年間町会での行事には一度も参加をしたことはありませんでした。
それを悪い事とか申し訳ない事だとか一度も感じる事無く、仕事が忙しいという事で優先順位が
低く本来町内会は年寄の携わるもので働き盛りの人間がするものではないとも思ってたからでした。
80歳で最前線の立場は譲った現役ではない私は、年寄りで時間の都合もつく人になっている。
昨年暮れに長年勤務している社員から、「町内会の新年会の案内が来ましたよ」と伝えられた。
私は即例年通り「欠席で返事して置いて」といった。
それに反応して即社員は「駄目ですよ、もう参加しないと」返事が返つた。
「そお~、そお~」と言いながら考えて、そうか私はもう忙しくない、年寄りだし参加しない理由がない。
参加するべき時が来たと観念して、「出席で返事をして置いて」とのやり取りがあった。
1月18日土曜日11時から品川区第二出張所で開催、危うく忘れる処だったが、予定表を点検して認識した。
隣の同級生、奥のお得意さん、近所の奥さんの数人しか知り合いはいないので、少し気が重かった。
会館入口の自動ドア―が開くと、とたんに2階から大きな笑い声が1階まで響いている。
このテンションは凄いと思いながら2階に上がり会場のドアーを開け受付で名前を言うと、「アッ小林さん」と
明るい声で迎えられた。顔も声も覚えがないが何処の方かな?何でしている人か?と思いながら会釈して
受付で抽選をして、席札を頂いた。
日差しの入る温かな部屋で、50人ほどの会員が開会時間15分前なのにほとんどが着席している。
年寄の時間認識で早めにが習いの通りで、私も年寄りの部類に入ったので15分前に到着でまずは合格。
席は抽選なので誰が同じテーブルになるのか、話せるか、話題は合うかとの心配をしたが10分もすると
スムーズに打ち解けて話が出来たのでほっとした。
話して驚いたことに同じテーブル6人の内3人は当社と関係がある方々でした。
得意先であつた人の弟さんの地主さん、得意先の息子さん、元短期雇用社員のおかーさん、
これはまさに地域密着で商いをさせて頂いて事の表れでした。
新年会の運営も色々と楽しめるように、会長始め役員の方々が準備されていた様子が良く見えて
ほほえましい限りでした。
この手の会に付き物は、議員さんの来訪、区議会議員、都議会議員、国会議員、現役から候補者まで
この機会を有効に活用して自己PR後輩PRで票に繋げるよう笑顔を振りまいている。
宴会後半にはじゃんけん大会で全員にお土産が行きわたる様に用意されていた。
その準備が大変だったとおもわれるが、その準備作業は賑やかに、楽しくされていたのだろう、それは
年寄りの何よりの生きがいになるのでしょう。これは地域社会での繋がりの強さである事が良く解りました。
幸いにも私の生きがいは他に沢山有るので多忙を極めており、お手伝いが出来る段階には無いので、せめて
新年会だけは毎年出席することにしようと思う町内会初レビュウーでした。
長年私は事務所にいて町内の人との接触はなかったし、お会いしても立ち話をする時間も気持ちも
無かったが、これからは時間と気持ちに余裕が出来たので、少しずつ無理なくご近所付き合いを
して行く年寄り仲間に首を突っ込む2025年の幕開けとなりました。