早いのか遅いのか??
6月から新しい取り組みで詩吟を本格的に習いたいと思い 岳精流日本吟院という組織に入会をした。
月2回の練習日なので物足りない感があり、練習回数を増やしたいとも思い始めている。
何せ80歳からの初挑戦なので練習を多くしないと先輩方について行けない気がするのです。
その会に入会してから2ヶ月、先生から秋に有る待大会に出演するように指示を頂きました。
まあだ早いと遠慮したら10月なのでまで時間が有るから大丈夫といわれ,畏まりましたと応えた。
先生からお勧め頂いた吟代題は 良寛作 【 余生 】 ウウン ~ 私の年令からの発想なのか?
一寸この選曲はどうゆうお気持ちでお決めになったのか伺いたいとは思いながらも、ハイ と答えた
2週間後の稽古日に備えて、練習をして置きたいと思い、録音して頂いたデモテープを聞きながら吟じると
詩の内容が何故かじんじんと心に響いてくるのです。
これは私残り少ないこれからの年月をどう考え過ごせば良いかを、教えてくれる内容ではないかと思えて
きました。
子供のころから商売を見聞きして育ち、今迄仕事一途で生きてきて、これからの生き方を考えると
良寛さまの詩がぴったりの様な気がしてきたのです。
【 余生 】 良寛
雨晴れ曇はれて気も復晴る 心清ければ遍界物皆清し
身を損て世を棄てて閑人と為り 初めて月と花とに余生を送る
解釈
雨が上がって、雲も切れて大気も清々しくなり 心の中まで洗われるようである。
心が清々しく清ければ、この世の中の全てが清々しく感じられる、身分を捨てて、
浮世を去って暇人となって隠棲した。そうすることで初めて、月と花とを相手にして、
心から楽しんで、人生を送る事が出来るのである。
10月の舞台で晴着を着て、清々とした気持ちで【余生】吟じれば良い初デビューの舞台になりそうで、
物事は良いタイミングでの天から降臨で私の不動の心が動かされるような気がする。
北風でではなく太陽の暖かさが私の覚悟を押してくれることとなりそうで、これもまた良し。