99歳何時も元気な語り口で楽しませて頂き、病気をしながらも不死鳥の様によみがえるお姿には
高齢でも亡くなる事は無いと何時も思わせて頂いていた。
しかし人は寿命が尽きると亡くなるのだと、仕方のない事だと思いながらも、残念でなりません。
30年ほど前に、長男が京都のJTBに就職をしていたので、私達家族は京都に観光にいった。
その時、京都嵯峨野の寂庵をおたずねした。
お忙しいお方なのに、なんとその時庵におられた。4人で座敷に上がりご挨拶をすると、
「こっちにいらっしゃい、写真を撮りましょう」と言って下さり、ご一緒に写真に納まって下さった。
この時何も話をしていないのに「 随分苦労をしましたね 」と優しい言葉をかけていただいた。
丁度子供3人をつれて離婚をして5年位立った時で、ようやく長男が大学を卒業し就職をしたので
肩の荷が一つ降りて、ほっとしたので思い切って京都旅行に行った時ですた。
なんて洞察力が高くて、何も話さないでも、状況を察せられる念力にびっくりしました。
東京に戻り写真を現像してまたもやびっくり、なんと瀬戸内寂聴さまの頭に後光がさしている
それから我が家のリビングには額に入れて写真が飾ってある。
何時も見守って下さい、力の限り生きてゆきまんのす。
どうかご冥福をお祈りいたします。
35年ほど前京都寂庵を子供3人と訪問した際の記念写真