5時前に目覚めて6時からの温泉に入れるまでの時間を、べランダで刻々と朝日が
山を染める色の変化をガウン姿でぼ~と眺めているこの幸せを何と表現すれば良いのか。
自分の経験の中では極上と言えるのではないか。
それは自分の生きている領域の中の事で、世間での生存領域は何層にもなつている。
10段階ぐらいあるとすれば今は6段階ぐらいまできてるのか、親の代から考えると
一番底辺からのスタートだったので良く頑張って今日まで働いてきた。
これは自分が自分に対してのご褒美として、楽しむことをしてももう許される時期
であろう。そんな事を考えると、ほほが緩んでやさし顔になつているように思われた。
もっとリッチな上層の人から見れば、衣食住、文化、旅行のレベルが極端に違うので
可笑しいなと思われそうですが、今の自分には分相応で丁度心地良いと理解している。
足が冷えてきたところで6時になりお風呂にはいり、体を温める。やはりホテルでも
温泉があるのは必須条件だと思う。温泉には朝昼晩と日に3~4回入っていた。
自分の部屋と同じフロアーにお風呂がある、それが近い、ガウンとスリッパで行ける
のが楽楽でこの上ない。
朝風呂に入り、身支度をして7時からの朝食に行く、今日は洋食を選んだ。
昨日のトレッキングでご一緒したご夫妻とレストラン入口でお会いした。
朝食をご一緒にいかがですかとお誘いを受けたので、同席させていただいた。
互いのビジネスの話題になり、ご夫妻は海外や国内の高級層向けの旅行会社だと
説明を受け、私はインテリア商材の流通問屋というと、それでは兵庫の極東産機さんは
ご存じですかと言われ、直ぐにピンときた。
現社長の母上千鶴子さんが、極東だよりに海外旅行記を書いていたが、その旅行を
企画していた会社だと古い情報が繋がり、驚きで鳥肌が立った。
世の中は狭い、何時でも、何処にでも出逢いのチャンスはある、自分が避けない限りは
との思いを強くした。
そのご夫妻は白馬から回ってこられ、そのホテルも良いと話を伺い、私も白馬は行って
みたい場所なので、7月に行ってみようと思いますと言ってお別れをした。
トレッキング2日目は前日と同じくホテルのガイドさんの案内で、やまのうち地区の志賀高原自然歩道の田ノ原湿地から、池廻りをした。
2日とも現地まで車で片道30分往復1時間、トレッキングで景色を見たり、草木の説明を受けながらゆっくりと2時間合計3時間。程よい時間と距離で何も苦が無いというよりか、
楽々で案内の方も新設親切丁寧に説明をしてくれるので、やみ付きになりそうで次回は紅葉の10月中旬に又来ようと心に決めた。
12時にホテルに戻りうどんで昼食をとり、プールとサウナを体験して、夕方から森林ヨガに参加、汗をかいたので再度温泉に入ってイタリアンの夕食を待つ。
席に案内されて『 エッ~ 』レストランのコーナーで左右後ろの席の人達からの視線が気になる。
一人旅で一番困るのは座席の設定で、前日の和食懐石は程良い加減で視線が遮断されていた。
もう一人女性客を見受けたが、自然体で食事をしている、自然体で居れる訓練が必要だ。
イタリアン料理は私の口には合わなかった。明日の中華料理に期待をして席を離れた。
グラスワイン一杯で程よく酔えるのが最近の適量になっている。
テレビを見てもすぐに眠くなり、お風呂に再度入って、気持ち良くベットイン。
明日は早朝ヨガを予約しているので楽しみだ。