Ⅰ.暗闇から光がさしてきた
日の出が早くなり5時半には窓の外が白んできた。
外が白んでくると自然に目が覚める日が5日ほど続いた。
目が覚めれば、体が起きる、起きれば、顔を洗い、身支度が出来る。
5時45分これで気功体操をするために、目黒林試の森公園に自転車で出発できた。
Ⅱ.気功体操に3か月ぶりに参加出来た
外気温5度の風は、ほほに冷たいが、自転車をこいで10分の往路は気持ちいい~。私は3か月の冬眠中は暖かい部屋で、ラジオ体操をしたり、家事をして過ごしていた。
激寒の公園で1時間の気功を毎日欠かさずにしている人が、鉄人の様で私にはもう出来ないと1週間前までは思っていた。
それが春の気配で、体と気持ちが目覚め、公園に向かう自分がいた。
「長くお休みしましたが、体調が戻りましたので、また仲間に入れください」皆さんにご挨拶をすると「大丈夫ですか、血圧は、めまいは」と声を掛けて頂く。
最初は3か月ぶりで60分の気功に耐えられるか、気がかりだったが、何も問題なく以前の通りに出来た。まだまだ気力体力は十分あるが、その気持ちを萎えさせたり、高めたりするのは春夏秋冬の気候の変化が大きいためと感じた。
毎年この繰りかえしで、歳を重ねてゆくのであろうと思われる。けがと病気をしない様に自己管理して、目標のあと20年の寿命が尽きるまで、明るく元気で、真っ当に生きたいとカウントダウンの開始となる。
Ⅲ.明日はお彼岸の入りだから
17日夜、妹から電話が入る。用がなければお互いに連絡をしない習慣の姉妹なので「明日お彼岸の入りだから」と電話が入った。私が忙しさにかまけ、仏壇の掃除、墓参りお回向の支度など、忘れていないかを都度気にかけて連絡をしてくれる。
妹が近所にいる時は、全て妹の役割だったが、娘夫婦が孫の住む藤沢に転居してからは、全部私の役割となった。
1~2年は忘れて「しまった」という事もあったが、今は慣れて大丈夫となり「昨日孫と一緒にお墓参りもしてきたし、仏壇も綺麗にして、おはぎもお供えしたよ」と答えると「悪いね~、何にも出来ないで」と言ってくれる。
妹夫婦には長い期間両親の面倒を見てもらっていて、私が今その恩返しをしていることになるので、「なんのなんの、気にしないでいいの」なのです。
暑さ寒さも彼岸までのことわざのように、日の出が早くなり、日差しが射すようで、街は色づき、鳥が鳴き、人に活力が出てきて、これぞもうじき春がくる。いろいろの活動計画もたて、予定表も色づいてきた。
寒い冬が有るからこそ、春がひとしお、嬉しさを大きくしてくれる。