うきうきした気分で仲見世に入る。
仲見世入口右側に爆笑似顔絵商店の看板をみて、店先を覗くと3組が書いてもらっていた。少し眺めていたが上手に書いているので、時間もいそいでいないので前の人が終わってから席に座った。
にこにこと笑顔で声を掛けながら、書いている。どんなかなと思いながら10分ぐらいたったか、色を付けて終わりました、と差し出された絵をみて 「なにこれ」 と次に 「ちょっと失礼じゃない」、「普通ので」って言ったのに、なんとデフォルメされた可笑しい表情で、恥かしくなり 「いくら」 と会計をして急いで帰ろうとすると、「額に入れますか」と聞くから 「いらない」 と答える。
「はい有難うございます」 とビニール袋に入れてコピー用紙より薄い紙に書かれた絵を渡された。額を売らんかなで、それが目論見の様でさらに気分を悪くして、足早に店を後にした。
帰宅してから良く見ると、なんとも嫌味な顔に描いている事、改めてムッとしたが、更に見ると、もしかして、私はその人相の様に思う雰囲気が有るのかと考えてしまった。
こんなもので落ち込んでどうするのと云う事なのだが。
自分が人の目にどの様に映るか、縁もゆかりもない人が書いているので、性格は解らない筈なのだが。
自分ではなく相手が見て感じる訳なので、絵描きさんだけでなく他人がそう思うなら、それは大変な事だ。