「もしもし長谷川ですが」「あら、さつきちゃんどうしたの?」と聞くと、「今日はお誕生日なの」と言う。「そうねおめでとう、お祝いをしたいので、何か欲しい物ある?」と聞くと、「チョコレートのケーキ」と後ろで、母親が指示してるのが感じ取れる。来年は自分で欲しい物が言えるといいなと思う。
さつきちゃんは6歳になる孫娘で、5人の孫の最年少、間違いなく最後の孫になることは、こども達の年齢からして推察できる。一番上の孫は18才の大学1年生。その頃の私は仕事の最前線で忙しくしていたので、あまり触れ合う事も出来なかったが、今は時間と心に、多少の余裕が出来てきたので、毎週欠かさず会いたくて、行き来している。
孫が「おばーちゃんは一人暮らしで寂しいから、自分の2匹のぬいぐるみを連れて行って、傍におけば寂しくないから」と渡された。1匹は白熊のチェリーちゃん、もう1匹は猫のマリーちゃんだという。「おばーちゃんは名前が覚えられないわ」というと「名札をつければ良いでしょう」と言われ100円ショップで名札を買ってつけ、それを報告するのに写真を取って見せたら恥かしそうに笑顔を返してくれた。
6歳の孫が私の暮らしを気に掛けてくれる、優しい娘に育っているのが嬉しい。定期的にトイレのお掃除を一緒にして教えたが、角から角まできちんと拭けて、よいお嫁さんになる将来がとても楽しみな事です。