1947~1949年の3年間で出生した人達が団塊世代と言われている。現在67才~69才の出生率の高い年代層の今の問題点が放映された。90代後半になる親の介護問題を抱え、かつ、40歳前後の子供の面倒を見る人達が多いという悲痛な現実。蓄えていた老後の資金が、親や子を見る為に減少し、自分の目の前に迫る老後資金が底をつく。
他人事と無関心ではいられない現実に、日本の経済、福祉制度は崩壊同然で、貧困社会が加速する。昔の様に、お父さんが働き、お母さんは家を守り子供を育て、その子が自立をして、親が衰えた時介護するという、当たり前に行われていたことが、不可能な社会になってしまった。
共働きでないと生活が立ち行かない、子供の教育が行き届かない、そして卒業後は仕事能力と人間力が未熟のまま社会に出る。能力の不足や、不運に見舞われ、稼げない人となる。親世代もこども家族との同居ではないため、老々夫婦、単身老後で介護施設に入所もできない。団塊世代の人が、親と子両方の面倒を見る事になる、そんな内容でした。これは氷山の一角でしょうか。
結婚するのが当たり前、親の面倒を見るのが当たり前という、当然の事が当たり前に出来ない、しない社会になっている。親と暮らす独身男性は、今は親に衣食をゆだね気楽に過ごせるが、親の介護が始まればどうするのか、備えは有るのか、仕事と両立は出来るのか、真剣に考える必要がある事に目をそむけないで欲しい。その反面、お金持ちが、老後を心配して貯めこむのも、経済の活性化には障害の要因でもあるので、バランスのとれた金銭感覚が上手に生きる為の必要事項となるのではないか。経済評論家が曰く、老後の15年を心も懐も気持良く生きる事が、人生の幸せと定義できるそうです。私もこれからの15年~20年の良い老後を健康的に過ごして行きたいと願う今日この頃です。
日本経済は借金地獄で、その金額は、国民1人あたりに換算すると1千3百万円になるそうです。返済できる訳はない。子供たちの未来はどうなるのか、誰が考えるのでしょうか、自己責任ですか。政治家は国家予算の運用を自分の会社と考えたら、いまの資金の使い方は出来ない筈だが。世の為、人の為に全身全霊をかけて活動する、救世主的な政治家はいないものなのか。嘆かわしいばかりです。