量産壁紙の使用比率が年々高まり、東京エリアでは80%に至ってしまいました。
東京が全国で突出しており、この量産品使用比率が各流通段階における経営を圧迫しています。
量産と一般品との価格差は倍程違う訳ですから、量産を使用すると材料利益は半分になります。
全国で量産品使用比率最少は沖縄の45%、全国平均で65%です。一番多い東京では80%に
なってしまいました。いかに東京の量産品比率が高いかが数値で理解出来ます。
原因は色々ありますが、市場からの「安くとの要望」「安易さ」「施工性の良さ」「機能の付加」など
により一般品の必要性を感じない事もその一因です。
しかし地方では一般品の付加価値をPRする事により、消費者のインテリアに対する満足度を高め
経営を健全化させています。大変に労力の掛ることではありますが、お客様におかれましても
積極的に一般品をPRして下さいますようお願い申し上げます。
我々卸業者はメーカーに対して、「ユーザー」「設計」「ディベロッパー」などに向けた啓蒙活動を
強く要望して参ります ~ 製造 ・ 販売 ・ 施工の生き残りを掛けて。
建設業界では中期需要に向けて、資材・人件費コスト増を見越した受注単価アップの傾向が顕著
に現れています。内装仕上業においても事業継続に必要な値上げは申し出る勇気が必要です。
デフレの代名詞とも言われた大手牛丼チェーン3社が揃って増収、増益と報道されました。
値上げや高価格帯商品の提供が客単価押し上げ効果となり、各社営業努力の足並みが揃い改善
しています。インテリア業界でも出来る筈ではないでしょうか。