太極拳での水補給休憩中に社員が、広島に帰ったOGの社員の住所が土砂崩れの近所なので安否が気に掛るので
「社長連絡を取ってみてください」と言われ、帰宅して玄関で靴を脱ぐのももどかしく、携帯電話をカバンから取り出し
電源を入れたら、なんと広島の中杉恵子さんから受信記録とメールが入っていた。
慌ててメールを読むと「家族は無事、死んだ消防士は義理の弟」と書いてあり、即電話を入れた。
家は今のところ大丈夫だが、まだ雨が続いて、地盤が弱いので、先が心配との説明だが、元気な声で一安心。
10分前に噂をしていて大変だ、まさか同じ地域とは、自分のうかつさを気に掛けたら、なんと電話が入った事に驚き
心配していた社員に報告したところ「社長が電話をしてくれるのを、待って居たのに、連絡が来ないから、きっと
自分から電話したのですよ。」ト言われて正にその通りです。
10年も前に広島に帰った社員を思ひ、3者間での呼吸で響きあった夏の終わりの出来事です。
「無事で良かった、おかーさんは元気か、自分の体調はどうか」と聞けば「元気です母、手術後の体調も良いのよ」
「何かあったら連絡するけんね、東京に行ったら寄るけんね」ト広島弁の炸裂で元気な様子に年月の経過を忘れる
ような事でした。
㈱コバヤシに入社したのは30程前だlったでしょうか
離婚して、相手の借金を背負い、子ずれで広島から上京して、社宅に入り女性の営業として10年間良く働いて、
子供を育て、借金返し、子供も成長し人生に目鼻が付いた頃、親の介護で故郷に帰りました。
おじいさん、お父さんを立派に見送り、親孝行が出来よかったと故郷での話も聞き、嬉しいコバヤシのOGです。
勤務中は「社長は私ばかりをいじめると」反抗していたのが、退職間際にはいじめではなく本当の指導と理解して
「私の事を良く気にかけていて、良し悪しをみて注意をしてくれたのですね」と言って次の社員が入社引継ぎが出来る迄
仕事を続けてくれました。
この人との触れ合いが、私にはとって 相手を思って指導すれば 「人は変れる」 と云う事を実感させてくれた人です。
ボチボチ親も弱ってきたから、息子を連れて広島へ帰ろうかなと相談されてから、1年余勤めてくれて東京を後に
しました。
広島では保険の外交員ととして、成績を上げているので、女性でただ一人在籍出来ているとの事でした。
定年過ぎて雇っていてもらえるように頑張っているけんね、また会いに来てねと嬉しい事も言ってくれます。
病気で休職中の社員が、10年も前に退職した社員を想い、心配してくれる優しさは、心温まる出来事でした。
むかしの事なのでもう時効ですが、最初は破天荒な行動で大変でした。
夜は水商売、土日の休日は近所のコンビニ勤務で働いていました。
よるの水商売はすぐに辞めさせましたが、コンビニは借金を返すまで、疲れを翌日の仕事に影響させない
と約束させてマル秘で特別処遇でした。
仕事は良く働きました、お客様の為といつも相手の事を気使い、とても熱心でした。セールをするといつも1番でした。
それがあるから、私も暗黙の了解をしていたのですが。
広島へ帰り保険の外交員をするのに、コバヤシでの営業経験がとても役に立ったとも聞きました。
厳しい保険の仕事で、生き残っているしぶとさは元来の性格と、コバヤシで鍛えた結果と思うと、うれしい限りです・