5年4ヶ月勤務を終え、横浜支店勤務の女子社員が寿退社をしました。
夏休み明けの15日、リックを背負い、重そうに荷物を持って、大きな声と、満面の笑みで
本社事務所の扉を開けた。
「わ~いらっしゃい」「今日は~、皆さんお世話になり、有難うございました。」との挨拶で、
事務所は大賑わいとなりました。大きな荷物は餞別のお礼にと、本店・藤沢・横浜分を
持参してくれたのです。小1時間程、嫁ぎ先の話を聞いてるうちに、支店行の連絡車の
出発時間となり「藤沢・横浜各店にも挨拶をしてきます」との事で、もつと沢山話を聞きたい
こともあつたのですが、時間切れとなり「赤ちゃん生まれたら教えてねお祝い贈るので」
「また寄ります」との挨拶を交わし、けたたましいお別れとなりました。
いまどきこんな律儀な、若い女性が居たのに、驚きと感動でした。
今回の様に本社に退社の挨拶に来るのは、定年退職の人を含めて今まで数人しかいなかった。
電話の1本もせずに、皆さんで召し上がってくださいと、お菓子が届くのは通例ですが、
若い女子社員が退社のご挨拶で「お世話になりました、良い人の囲まれてで楽しく勤めました」
「楽しい事も沢山出来ました,ご迷惑も沢山かけました。」とご挨拶を言って各店を回った人はコバヤシの
では初めての人でした。
退社時期の決定にも配慮してくれたのも大変有難い事でした。
1年ほど前の結婚話が出た際「5年はきちんと勤め上げたいから1年待ってください」と伝え相手の
了解を頂き、4月の新人入社して即では大変だから、8月夏休み前まで勤める。残る人に最小限の
迷惑に留めたいとの事だそうでした。
また忘れもしない311の大震災の時は、お母様のご配慮もあり、帰宅困難になった女子社員を
泊めて頂いたり、手作りのお菓子を社員にふるまってくださったりとてもお世話になりました。
育つた環境、ご家族の教育が行き届き、高崎にお嫁に行くそうですが、嫁ぎ先にも歓待される
と思いながら、汗をかいた横顔を微笑ましく見る久々の母親の心境になりました。
大学でチヤガールの主将を務めていたこともあり、健康な精神と体力で良い家庭を築く事でしょう。
とても嬉しい、有り難い退職でした。
1ヶ月ほど前に各支店長に注意を与えました。
それは退社する人にはアドバイスをして、「本社の社長に電話を一本いれて挨拶をして下さいね。」
となぜ指導が出来ないかと言うことでした。
私から気ついて連絡をすればよいのですが、傍に居ないので、忘れていることもあ有りますので
電話が入れば、「お勤め有難うございました、近所に来たら寄ってください、元気で活躍してください」
とその人なりの、言葉をかけて送りだせるのですから。
礼儀に欠けるるのは若い社員だけの責任だけでなく、上司の意識が希薄なのも大きな問題なのです。
折に触れ,気にかかることは伝えて続けていきたいと思う出来事でした。