花会式は薬師如来のご法前にすべての罪過を悔い改め、心身ともに清浄の境地を得たのちに
国家繁栄、万民豊楽、天下泰平,五穀豊穣,、仏法興隆を祈願する伝統的な行事だそうです。
30日午後薬師寺さんに到着後、直ぐに会場での立位置,行進を確認してから、まだ明るい本坊で
お寺様でご用意頂いた、精進料理の夕食を、しきたりにそって感謝をして、美味しく頂きました。
宿坊の慈恩院の障子を開ると、なんという数の布団か、堂内一杯にひきつめられた光景に驚くばかり、
急いでお風呂に入り、7時からの後夜の法要に駆けつけました。その法要の、厳かの中にも華麗な所作とお経
に、興味津々で体を乗り出して法要を見学しましたが、幼い子連れなので中座をし残念な事でした。
翌朝は叩きつける雨音で目覚め、茶粥の朝食を頂きましたが、素朴でとても美味しく、おかわりして頂きました。
豪雨で外には出られないので、東僧坊の建物の中で繰り返し、繰り返の練習で、演武えの不安が解消されました。
待ち時間の合間をぬい、野点のお手前で美味しくお茶を頂き、早めの昼食で準備を整えて、待てど暮せど雨はやまず。
激しく吹きつける様は台風のようで、稚児行列などは中止となりました。
太極拳邢雁灵老師の演技は31日午後開始予定時間は遅ましたが、金堂の前舞台で奉納されました。
大極拳の時間になると突然雨が止むと同時に、雲の間から太陽が刺すように表われ、整列して出番を待つメンバーから大歓声があがり、胸を張ってきらびやかな中国唐時代の衣装を着て、王朝絵巻を思わせるような行列で、大講堂から金堂まで練り歩き、奉納開始となりました。
第1部邢雁灵老師からの3演舞は、春の日差しの中で華麗に舞われ,観衆の中から感嘆の声がわきあがりました。
第2部は大講堂前に移動し演舞が順調に進行中、またもや暗雲がたちこめ大粒の雨が叩きつける中,舞台前の観衆は
散ってしまい,だれも居ない状況でしたが、メンバーはずぶぬれになりながらも、予定の演目は最後まで行いました。
急変する天候に脅かされましたが、 感動と達成感の心地良さも、下着まで濡れた体は一気に冷やされてしまい、
寒さによる振るえで、我にもどりました。一番風呂で冷えた体を温め、2日目もお寺に泊めて頂きました。
2泊3日の寝床と食事をご用意下さいました奉仕活動の青年衆の、キビキビと姿に感心いたしました。
広大な敷地の歴史的建物の維持管理の大変さ思い、僧侶の修行の奥深さは計り知ることもできませんが
日常を離れ色々と別世界を味わうことできました。良き出会いのご縁に恵まれ、花会式に参加できた事に、感謝感謝です。本当にありがとうございました。