奈良から東京別院へ上京されて貴重な法話を聴ける機会は僅かで、有難味と真剣味が増しての参加です。「今が幸せなのに何が不満で文句を言うのですか、皆さんは」という言葉からスタートしました。東北大震災の被害者の方々との比較をされての事でした。その自分の心に対してどのように向き合うか、心は何から出来ているかを解りやすく説かれた。
人は経験から~価値観が作られ~生き方考え方が形成される。
その価値観が「 我 」となる。
「 経験=我 」
我は無くならないから、出し過ぎないように気を付ける。
我の強い人は人の話を聴かない~~~孤立する。
自分の意見は一説に過ぎない~~~正論と思っても、正は「五」と数え五説あるともいう。
トラブルは自分の意見が絶対と思う事で起きる~~~相手の意見を受け止める。
他の意見を聴く~~~調和する。
我が強すぎると無視される~~~それは一番つらい事になる。
聖徳太子憲法17条に「和を以て貴しとなす」とあり「和」と云う字は、同じ田んぼでとれたお米を一緒に食べるという字で、「和む」は一番難しい事ではあるが、この上ない歓びになる。
私たちの幸せを邪魔するものそれは~~~自分の中にある、黒き魔の攻撃隊。
1.強欲欲しい、欲しい、持っていても更に欲しい。
抑えるには「本当に欲しいのか、必要なのか」と己に聴く。
2.にくしみ人間は恨み深い。
3.美食むさぼる、腹八分目ができない。
4.自己愛誰よりも自分が可愛い、自分中心主義。
5.なまけ学べる時には限りがある、生きている間にやる。
6.恐怖死への恐怖。
7.疑念相手を受け入れない。
8.みせかけ自分を良く見せようとする。
魔の攻撃を避けるには、よろこび・感謝・敬う事が心の薬~平和に生る要因。
なかなか出来ない事だがスローガンとして、教えられた、救ってもらった事を思い、自分の価値観を努力して変える事が、自分の幸せにつながりますと締め括られました。
人の心の不思議が一つ理解出来ました。
自分の経験による価値観が「 我 」を形成している、よって人それぞれの思想が有る事。
人と意見が合わない、理解してもらえない、何故かと悩む事もあったが、違うのは当たり前までは理解できた。しかし、人それぞれでやり過ごせる場合と、調整せねばならない場面では、まだまだ未熟で悩む自分がいる。