壁紙の流通業者として基本的知識を学ぶ研修を2月に社内で実施しました。 | |||
半世紀にわたり壁装に携わってきたものとして、余りにも知らないでいた事が多く衝撃を受けました。 | |||
壁装という分野で生存する業界人の基礎知識としてして、今後のビジネスの向かう方向性や、 | |||
現実の施工におけるクレームの発生を防止し、顧客の満足度を高め、信用力を得ることで | |||
業界関係者が、厳しい市場競争で生残る手段を考える一環として3回シリーズで掲載いたします。 | |||
No.1 壁紙市場の概要 | |||
壁紙年間出荷数量 | 7億3千4百万m | 11年度 | 前年比108.6%と数量的には伸びている |
壁紙品種別シェア | ビニール壁紙 | 92% | 年々ビニールが多くなり、 |
プラスティック系壁紙 | 6% | 織物壁紙の需要減少と施工技術の退化が | |
無機質・繊維他 | 2% | 高級品の市場減少を招いている | |
量産壁紙の割合 | 量産壁紙 | 77% | 量産壁紙が予算の無さ、施工の安直さで激増 |
一般品 1000クラス | 23% | 一般品の需要を増加させる事が生存に必須 | |
用途別シェア | 新築住宅数 | 39% | 安価な領域が多くを占め、材工単価を押下げている |
住宅リフォーム数 | 23% | 今後成長分野、提案力で一般品使用で採算確保 | |
非住宅リフォーム数 | 14% | 商業施設は景気動向次第で乱高下 | |
新築非住宅 | 24% | 福祉分野で大きな成長と機能性壁紙の普及大 | |
新築着工件数の推移 | 1980年 | 120万戸 | 人口減少と建物の充足で減少する一方の新築分野 |
1990年 | 170万戸 | ライフサイクルの変化によるリフォーム市場期待大 | |
2000年 | 120万戸 | 付加価値のある提案でリフオーム営業力を強化 | |
2010年 | 82万戸 | 快適な住環境作りの担い手として役割は大きい | |
*予測 | 2020年 | 70万戸 | |
2030年 | 58万戸 | ||
品質規格と安全性 | JIS規格 | 国家規格 | 品質安定目的規格 |
SV規格 | 自主企画 | 快適・健康・安全配慮品の証 | |
シックハウス対象ラベル | JIS承認・大臣認証 | ||
戦後の日本の復興、人口増減、家族構成、建築の耐久化、経済成長、などの大きな変化の流れにより | |||
成長を続けてきた建築業界、インテリア業界も波乱にみちた変遷をたどり今日に至りました。 | |||
過酷な生存競争のなか、多くの製造・流通・施工業者が消える、残る、成長する様を50年余見てきました。 | |||
その中で栄枯盛衰には必ず理由がありました。関連する方々と共に栄えるための思案を継続致します。 | |||